こんにちは、たじたじ(@tajitaji110)です。
このブログでは、キャンプを中心としたアウトドアに関するノウハウや、ギアについて紹介していきます。」
今回は、
小学生を連れて涸沢カールに行けるだろうか?
そんな疑問にお答えしていきます。
記事の内容:
- 涸沢カールとは
- 涸沢までの行き方
- 小学生と行く涸沢キャンプ
※筆者の紹介
キャンプ歴2013年~
計100泊以上です
結論から先にお伝えしておくと、
実際に私は、小学4年生と小学2年生の娘たちを連れて家族で行ってきました。
ですが、大人の足で「6時間必要」だと言われているコースではあるので、子供たちの体力と余裕を持った計画が必須条件になります。
それでは、早速詳しく解説していきたいと思います。
涸沢カール
涸沢カールの基本情報
カールとは
山々が氷河の浸食によって造られた場所の事を言い、アイスなどをスプーンで削ったような地形だと表現されたりもします。
涸沢カールは、藪沢カール、千畳敷カールと共に日本三大カールに数えられています。
場所
長野県松本市安曇にあり、上高地と穂高連峰を結ぶための中継地点になります。
- 標高 約2,300m
- 上高地からの距離 約15km
- 上高地との標高差 約800m
- 歩行時間 約6時間
無理だ、諦めよう…。
そんな声も聞こえてきそうですね。
でも、登山経験ゼロからのチャレンジはさすがに厳しいと思いますが、登山道も整備されていて危険個所も少なく、おまけに小屋・水場も多いので体力次第ですね。
また、小屋泊という選択肢もあります。
施設
涸沢カールには2つの宿泊施設があります。
涸沢小屋と涸沢ヒュッテがあり、野営場(テント場)の管理は涸沢ヒュッテがされてます。
2つの施設は歩くと少し距離があるので、間違えて反対の施設に行かないように注意して下さい。
斜面の高台の方にあるのが涸沢小屋です。
必ず利用する施設の位置関係を確認しておきましょう。
魅力
大迫力の穂高連峰
涸沢カールは、前穂高、奥穂高、北穂高を代表とする3000Ⅿ級の山々に囲まれた大迫力のカールです。
涸沢ヒュッテのテラスからの景色は、ここまで頑張って登ってきた最高のご褒美になります。
モルゲンロート
モルゲンロートとは、早朝に昇り始めた太陽の光に照らされて山肌が赤く染まる現象のことです。
語源はドイツ語で「モルゲン」は朝、「ロート」は赤いを意味します。
私も天気が良かったので見ることが出来ました。
山が赤く染まる神秘的な光景です。
穂高連峰が赤く染まる景色を見ようと朝早くに多くの写真家や登山客がテントの外やテラスに出て、今か今かと太陽が昇るのを待ちわびています。
満天の星空
天気がいいと肉眼でも天の川か確認できるみたいです。
野営場まで荷物を担いで登ってきて夕食も済ませて早く休みたいかもしれませんが、テントから顔を出して満天の星空を見上げてください。
紅葉
紅葉の時期は例年9月下旬~10月上旬くらいが見頃になってます。
*紅葉シーズンの注意点
・混雑:紅葉の見頃を迎えると全国から人が集まってきて混雑状況はすごいことになります。女性用のトイレは1時間待ちも有るみたいです。
・寒暖差:朝晩の冷え込みがきつくて、0℃を下回る日もあります。防寒対策は必須なので余分に荷物を持って行くことになり、ザックが重くなるので注意しましょう。
涸沢カールの行き方
一般的なルートは上高地を出発して徳澤、横尾を経由して登っていきます。
途中の本谷橋からが本格的な登りです。
*上高地はマイカー規制の為、自家用車(レンタカー、自動二輪)では入れません。
さわんど駐車場(松本方面)か平湯あかんだな駐車場(高山方面)からシャトルバス・タクシーを利用する必要があります。
体力づくり
ザックの重量もテント泊の場合、20kg近くになります。
もし、20kgのザックを担いで登るのが困難であれば、小屋泊を検討してください。
小屋泊で食事付にすれば荷物は半分以下で済みます。
荷造りに便利なギアについて詳しくは↓
あと、体力づくりを兼ねて1000mくらいの低山をいくつか登っておきましょう。
子供も一緒に小さい荷物を担いで登る練習をしておいた方が良いですね。
また、子供の体力もしっかり把握しておいてください。
涸沢カールでキャンプ
1日目 上高地~横尾山荘
7:00 河童橋を出発
平湯あかんだな駐車場に車を置いて、バスに乗り上高地に到着。
先ずは梓川に沿って歩道を歩いていきます。
有名な観光スポット河童橋を超えると、すぐに小梨平キャンプ場が見えてきました。
キャンプ場の間を抜けて進んでいきます。
ここから、しばらく林道歩きです。
林道には野生のお猿さんもたくさんいますが、ちょっかいをかけたり餌を与えないようにしましょう。
9:00 明神
明神館の前のベンチでしばらく休憩。
子供たちもまだまだ元気でした。
ここまでは、観光客も大勢います。
観光客の人たちの多くは明神橋を渡って、穂高神社・明神池に行かれてました。
参拝料が必要になりますが、時間に余裕のある方は立ち寄ってみてください。
過去に一度観光で訪れたことがあるのでパスして徳澤に向かいます。
11:00 徳澤
徳澤園に到着。
売店で早速お目当てのアイスクリームをいただきました。
濃厚でめっちゃ美味しかったです。
予定通り、徳澤園でお昼休憩。
お店の中はきれいな食堂もあります。
ご飯を食べたら、初日の目的地になる横尾山荘まで出発です。
14:00 横尾
登山の基本的なルールの1つですが、山は日暮れが早いので遭難などのリスクを避ける為、山小屋には15時までに到着できる計画を立てるようにしましょう。
横尾山荘に到着しました。
この時点で子供たちはヘトヘトでした。
私自身も20kgの荷物を長時間背負ってきたので、肩が痛かったです。
初日の目的地を横尾山荘にして正解でした。
早速、テントの設営です。
2日目の本格的な登りに備えて早めの就寝です。
本当は夜中に途中で起きて星空を見たかったんですが、疲れていて起きれませんでした。
2日目 横尾山荘~涸沢カール
7:00 横尾山荘出発
2日目は登りがあるので水は多めに補給していきましょう。
横尾は槍ヶ岳に向かうコースとの分岐になっているので、コースを間違えないように注意しましょう。
涸沢カールには横尾大橋を渡って再び林道に入っていきます。
9:00 本谷橋
本谷橋に到着です。
川の周りで多くの登山客が休憩してました。
ここから登りが始まります。
途中で景色の良い所で休憩をしながらゆっくり登りました。
*1カ所だけ注意しないといけない箇所があります↓
山側からの崩落に注意して、立ち止まらないようにしましょう。
長い山道を延々と登っていくと、ついに分岐の看板がでてきました。
間違いのないように進みましょう。
ここまで来たら本当にあと少しです。
14:00 涸沢カール到着
ついに、
涸沢カール到着です。
早速、テント場のすぐ横にある小さな建物で受付を済ませて、テントの設営をしましょう。
テントを張る場所は到着した順に良い場所に張られていくので、平らな場所は少ないのですぐに埋まってしまいます。
空いてる場所を探して設営です。
8月でも雪が所々に残ってて子供たちは大喜びでした。
テントの中で過ごしていると大きな爆竹の音が鳴り響き、慌てて外に飛び出すとスタッフの方が遠方にいた熊を2匹爆竹の音で追い払っていました。
肉眼で確認できる距離の野生の熊だったのでちょっと怖かったです。
夕方のご飯を食べたら、疲れていたのもあってそのまま倒れるように眠ってしまい夜中にトイレで起きたら、満天の星空に驚きました。
3日目 涸沢カール~上高地
日の出前に起きて、トイレに行くとすでに数名並んでいました。
そのまま涸沢ヒュッテのテラスからモルゲンロートを見てから朝食です。
当初の予定では3日目は徳澤園のテント場に宿泊の予定でしたが、子供が上高地まで行けると言うので予定を変更して上高地のバス停まで行ってみることにしました。
8:00 涸沢カール出発
ブーブー言っていた登りの時とは別人のように下っていきます。
途中、「おこじょ」を昨日ここで見かけたと教えてくれた場所で休憩してましたが結局現れませんでした。
そのときは
おこじょ?
???
その時は教えてくださった方に聞くことが出来ずに、下山して上高地のお土産屋さんで存在を知りました。
まだ見たことないですが、こんなかわいい姿をしています。
13:00 徳澤
良いペースで徳澤園まで下りてくることができました。
子供たちの体力も大丈夫そうなので、少しペースアップして上高地を目指します。
最終のバスの時間も有るので、17時までには河童橋に到着することを目標に子供たちも最後がんばりました。
17:00 上高地到着
上高地のバス停に到着です。
バス停の前に長蛇の列ができていてかなり時間がかかりそうだなと覚悟しましたが、バスが順次出発していたおかげで思ったよりも早く乗ることが出来て助かりました。
いやー、本当に奥さんも子供たちもよく頑張りました。
3日間1度も雨に降られることもなく、快晴が続いていたので歩いていて本当に気持ちが良かったです。
途中で平湯温泉に入って帰路につきました。
まとめ
計画の段階では子供のペースや体力を考慮して登山計画を練って下さい。
テント泊に拘らずに、山小屋の利用も検討しましょう。
涸沢カールには、そこでしか見えない景色や経験がたくさん詰まっている場所なので是非お子さんを連れて登ってみてください。
以上 最後までお付き合いありがとうございました。