こんにちは、たじたじ(@tajitaji110)です。
このブログでは、キャンプを中心としたアウトドアに役立つノウハウや、ギアについて紹介しています。
ソリッドステークとエリッゼステークって一体どっちがいいの?
そんな質問にお答えしていきます。
記事の内容:
- ソリッドステークの特徴
- エリッゼステークの特徴
- 比較
※筆者の紹介
キャンプ歴2013年~
計100泊以上です
ソリッドステークとエリッゼステークの選択で悩んでいるキャンパーさんは多いですよね。
最初に結論からお伝えしておきます。
完全に個人的な意見ですが、
使用感や耐久性に大きな差は感じられないので、価格の安いエリッゼステークの購入をおすすめします。
私は、キャンプ初心者だった頃にTVで「カンブリア宮殿」を見て、スノーピークのソリッドステークがコンクリートを打ち抜いたのに衝撃を受けて最初の購入を決意しました。
そこから数年すると村の鍛冶屋のエリッゼステークの台頭があり、こちらも購入して使用しているので、両者を比較して詳しく解説していきたいと思います。
<使用歴>
- ソリッドステーク:7年
- エリッゼステーク:5年
両者の比較の前に、鍛造ペグについて少し学んでいきましょう。
それでは、早速参ります。
鍛造ペグとは
鍛造(たんぞう)とよく似た言葉に鋳造(ちゅうぞう)があります。
たまにアウトドアショップの店員さんでも、間違えて使う方もいるくらい漢字が激似です。
加工方法の違いで、強度が変わってくるので覚えておくと良いでしょう。
詳しくは↓
鍛造は金属をたたいて成型する加工法で、鋳造は金属を溶かして液体にし、型に流し込む加工法です。どちらでも同じかたちの部品をつくることはできますが、たとえ同じ見た目のものをつくっても、両者には大きな違いがあります。
この2つをわける一番の違いは、強度です。
特徴
鍛造ペグの特徴は強度と耐久性の高さです。
他の素材のペグに比べると
強度と耐久性は、はっきり言ってレベルが違います。
他のペグだと簡単に曲がってしまうような固い地面でも、鍛造ペグなら強く打ち込んでも全く問題ありません。
問題は価格と重量です。
ペグは必要な本数が多いので、1本の価格・重量の少しの違いで大きな差になってしまう点です。
ソリッドステークの特徴
ソリッドステークについて
スノーピーク(Snow Peak)が販売しているソリッドステークは、1995年に発売してからジワジワと売り上げを伸ばして、今ではスノーピークの代表的な商品の1つとなっています。
セールの時はすぐに売り切れちゃいます。
ソリッドステークは、「堅実なこと」「硬質であるさま」「(物質などが)良質であるさま」などを意味するソリッド(solid)と「杭」を意味するステークス(Stakes)の2つの意味を併せ持っています。
スノーピーク本社のお膝元である新潟県の燕三条で製造されており、燕三条は刀鍛冶の金属加工技術を伝承している有名な地域になります。
製造について簡単に説明すると、鋼材を熱処理→鍛造工程→トリミング→黒色電着塗装をして完成。
詳しくは↓
長さ
ペグの長さは20cm、30cm、40cm、50cmと4種類の長さが販売されています。
長さは4種類用意されていますが、その中でも私は30cmをおすすめします。
20cmも最初の頃使用していましたが、風が吹いたときには大型テントを支えるだけの力は備わっていないので注意しましょう。
柔らかい地面だと40cmあると安心かもしれませんが、私は今のところ30cmで問題ありません。
使用している感想
個人的な意見ですが、
ソリッドステークは、シャープな感じがすごくカッコイイです。
また、カッコイイだけではなく地面に打ち込むときにスイスイ入っていくので、少しくらい固い地面なら女性やお子さんでも難なく打ち込めます。
打ち込みが楽な理由は↓
ハンマーなどで叩かれるヘッド打撃面を円柱形に成型しており、打撃時にハンマーが滑りづらく、力が分散せずに伝わるように設計されている。打撃力を確実にソリッドステーク本体に伝えるため、無駄なパワーを必要としない。
引用元:ソリッドステーク&ペグハンマー | スノーピーク品質が生み出されるまで | スノーピーク * Snow Peak
30cmのペグの重量が1本約180gなので持ち運びは、結構大変です。
30cmが10本入っていると当然ですが1.8kgになるので、頑丈なペグケースを用意する必要があります。
購入してから7年間使用していますが曲がってダメになったり、折れたりなどしたペグは1本もないので耐久性も高くまだまだ使えそうです。
エリッゼステーク特徴
エリッゼステークについて
山谷産業が自社の運営するネットショップ「村の鍛冶屋」から発売したエリッゼステークは、瞬く間に世間に広がりスノーピークのソリッドステークと比較される存在となりました。
エリッゼステークのエリッゼ(elisse)とは、イタリア語で「楕円」を意味します。
ペグの断面が楕円になっていることから名付けられており、楕円にすることで地中でペグが回転しにくくなっています。
人気の理由は色々ありますが、
1番は高品質で低価格なところだと思っています。
エリッゼステークを製造しているのは山谷産業で、こちらも新潟県の燕三条でつくっています。
詳しい製造工程は↓
鉄の丸棒を1100キロの重量で鍛造→抜き型でトリミング→ショットブラストをかけて表面をきれいに→ペグハンマーのツメを引っ掛ける穴を抜いて→カチオン電着塗装を施して完成!
引用元:エリッゼステークの製造工程がひと目で分かる展示ケース完成! | 株式会社山谷産業【村の鍛冶屋 / TSBBQ】 (yamac.co.jp)
エリッゼステークはアルティメット版が販売されていますが、こちらは製造の工程で焼き入れを行うことで、より強度の高いペグに仕上がっています。
私はそこまでの強度は求めていないので購入していないのですが、他の人と差別化したいキャンパーさんや最強ペグを求めるキャンパーさんは検討してみてください。
参考記事↓
長さ
18cm、28cm、38cm、48cmの4種類の長さが販売されています。
私は28cmを使用しています。
エリッゼステークもソリッドステーク同様に、使用していて曲がったり、強風で抜けてしまったりなどしたことがないので、28cm以上の長さを購入する予定はありませんが、心配な方は38cmの購入をしてください。
使用している感想
購入の経緯は、大型のタープを新しく購入した際にペグの本数が足りなかったので新しいペグを探していたところ、奥さんがエリッゼステークを発見しました。
最初、私はソリッドステーク派でしたが
好きなカラーが選択できるとテンションが上がるから
との理由でエリッゼステークに決まりました。
そんなこともあって、初めはエリッゼステークを少し疑っていましたが、いざ使ってみると固い地面でも難なく打ち込めたので、安かろう悪かろうの商品ではないことは直ぐに理解しました。
重量は1本約190gなので、本数が増えると頑丈なケースが必要になります。
比較
ソリッドステーク30 | エリッゼステーク28cm | |
メーカー | スノーピーク | 山谷産業(村の鍛冶屋) |
価格(参考) | 495円(税込) | 363円(税込) |
色 | 黒 | 多数 |
材質 | S55C | S55C |
径 | φ8㎜ | 7×9㎜ |
長さ | 30cm | 28cm |
塗装 | 黒色電着塗装 | カチオン電着塗装 |
比較の表からもわかるように、特徴は似通っています。
実際に5年間使用してきたので両社のペグを比べていきます。
形状
上の写真をよく見てもらうと、エリッゼステークの方が楕円形になっています。
メーカーさん曰く、楕円形の方が理論上は抜けにくいとのことですが、実際に使用していると2つともしっかり地面を捉えてくれるので、形状による差は感じられません。
安心して使用できます。
耐久性
耐久性については、塗装の剥がれ具合などに大きな差はないですし、普通に使用していて大きく曲がったり、折れたりしたことはありません。
耐久性は鍛造ペグの強みなので、非常に満足しています。
長さ
ソリッドステークの方が2cm長いですが、その2cmで両社のペグに何か決定的な差が生まれるかと言ったら、そんなことはありません。
「長さが2cm違うんだな」くらいの感覚です。
使用感
打ち込む時はソリッドステークの方が、地面に入っていく感じがスムーズです。
柔らかい地面だと、気づかないくらいの差ですが、少し硬い地面でペグを打ち込む時には違いを感じることができます。
*感触の問題なので、個人的な意見だと思って参考程度にしておいてください。
結論
私が色々なサイトで何十回と使用したことでわかったことが1つあります。
甲乙を付けるのは難しいのですが、敢えて言うなら価格の安いエリッゼステークの方をおすすめします。
ソリッドステークが勝っている部分については、マニアックに調べられている記事を見つけたので、興味のある方はご覧ください。
参考のサイト↓
まとめ
私は迷ったら価格の安いエリッゼステークをおすすめします。
個人的には長い年愛用してるソリッドステークを推したいところなんですが、総合的に判断するとエリッゼステークになります。
また、ペグの使い方について詳しくは↓
》【ペグの使い方】ペグの種類と打ち込む時に気を付けるポイント3点 | たじたじの外遊び (tajitaji110.com)
以上 最後までお付き合いありがとうございました。