こんにちは、たじたじ(@tajitaji110)です。
このブログでは、キャンプを中心としたアウトドアに役立つノウハウや、ギアについて紹介しています。
今回は、
テントに付いてるガイロープの使い方を教えて欲しい!
そんな質問にお答えしていきます。
記事の内容:
- ガイロープの役割
- もやい結びについて
- 自在金具の種類と使い方
<プロフィール>
- キャンプ歴2013年~
- 冬キャンプ & 焚火好き
- テント泊計100泊以上
早速ですが、
ガイロープを正しく張れていないと、周りも巻き込んでしまう危険性がある事を覚えておいてください。
キャンプ初心者の方にも解りやすく説明していきます。
それでは、本題に参りましょう。
ガイロープについて
ガイロープとは
ガイロープとは、上の写真の赤矢印のようにテントやタープを固定するロープの事です。
張り網とか自在ロープと呼ばれたりもしますが、
一般的によく使われているガイロープで統一していきます。
キャンプ場でガイロープを張らずに過ごしたり、そのまま張らずに出かけたりする光景を目にしますが危ないのでやめましょう。
その時は穏やかでも急に風が吹いてくることもあるので、テントが倒壊する場面も何度か見てきました。
役割
ガイロープで固定することにより、風でテントやタープが煽られても簡単に倒壊しないように支える役目があります。
テントが風に煽られた時は、ガイロープに大きな力がかかるのでポイントを押さえて上手く使えるようにしていきましょう。
地面と固定する時はペグを使うので、同時にペグの使い方もマスターしておきましょう。
ガイロープの種類
ガイロープは簡単に切れたりすることはありませんが、最近ではオシャレなガイロープに買い替えたりするキャンパーさんも増えているので、選ぶ時に注意しないといけない点を3つ紹介しておきます。
①材質
材質は主に「ナイロン」「ポリエステル」「ポリプロピレン」の3種類あります。
それぞれに特徴があり一長一短なので覚えておくと良いでしょう。
強度 | 紫外線 | 耐水性 | |
---|---|---|---|
ナイロン | |||
ポリエステル | |||
ポリプロピレン |
②太さ
テントで使用するロープの多くは結びやすい4㎜が一般的です。
自在金具の径に合う太さを選択しないと、うまくテンションがかからなかったりするので、買い替えの時には現在使用しているロープの径を必ず確認しておきましょう。
山岳テント、ソロ用テントであれば3㎜。
大型テントだと4㎜~5㎜が目安です。
径が太ければそれだけ強度は増しますが、その分ロープが結びにくくなっていくので気を付けてください。
③長さ
テントやタープを固定するのに必要な長さですが、テント用のガイロープは1本毎にカットされて販売もされています。
こんな感じですね↓
タープ用のガイロープになると、ポールの高さや本数によってロープの必要な長さも変わってくるので、まとまった長さを購入して必要な長さに自分でカットして使った方が良いでしょう。
目安としては2mのポール1本に対して、ロープ1本の必要な長さは3.5mになります。
<参考>
ポールの高さ | ガイロープの長さ |
180cm | 315cm |
200cm | 350cm |
220cm | 385cm |
240cm | 420cm |
260cm | 455cm |
*折り返しと結び目を1/4程度の長さで計算してあります。
パラコードとの違い
最近よくテントやタープの固定に、パラコードを使用されているキャンパーさんもいらっしゃいます。
ですが、パラコードとはパシュートコードの略称で、ガイロープとは用途も違うのであまりおすすめは出来ません。
細いし、滑るので自在金具が上手く引っかからない事が多いです。
全く別物だと考えておいた方が良いですね。
使い方のポイント
テントやタープを購入すると、本体・ガイロープ・自在金具が別の袋に入っていて自分で取り付ける必要があります。
海外製品では自在が付いていることもありますが、基本的には自分で取り付けると思っておいた方がいいでしょう。
ガイロープの使い方のポイントは2つです。
この2つのポイントを押さえておけば、ガイロープを張ることが出来るので安心してください。
それでは順番に解説していきます。
ガイロープの結び方
もやい結びについて
テント(タープ)本体との結び目は非常に重要になります。
なぜなら、結び目が緩いとガイロープをの張り具合を調整する時にほどけてしまったりするからです。
逆に何重にもして強く結ぶと今度はほどく時に大変です。
テント(タープ)との接続部分は最強と謡われる「もやい結び」をお勧めしますので、是非マスターしていって下さい。
写真で解説
①ロープの先端とテントのループです。
②赤い先端をループに通していきます。
③赤い先端側が上になるように輪っかを作ります。
④赤い先端を下側からくぐらせて輪っかを通します。
⑤手前に伸びたロープを下から通します。
⑥赤い先端を戻しながら輪っかの中央に上側から通します。
⑦奥の赤い先端を含む3本と、手前の1本を引っ張って完成です
動画
私が初めて結ぶときに参考にさせて頂いた動画を載せておきます。
シンプルで非常にわかりやすい動画です。
是非参考にしてみてください↓
自在金具の使い
役割
ロープと自在金具の接触している部分に摩擦がかかりストッパーの役割をします。
自在金具は色々な種類がありますが、構造はシンプルで一度覚えてしまえば簡単に使う事が出来ます。
<使い方>
- ガイロープを穴に通す。
- 先端を結ぶ。
- 引っ張る
簡単ですよね!
細かい注意点は後から解説しますが、基本は上に書いた3つです。
ほとんどの場合、自在金具はテントの付属品として一緒に入っています。
ですが、全てのテントに全く同じものが入っている訳ではないので見慣れない自在金具をみると「あれ?」と思うかもしれませんが基本さえ覚えておけば対応できるので安心してください。
素材
素材はアルミ製とプラスチック製が主流になります。
アルミ製は、耐久性が高い分価格も高くなりますが、簡単に壊れる事はありません。
プラスチック製は、耐久性はアルミ製よりも落ちますが価格が安いのが特徴です。
また、樹脂製の自在パーツなどもあります。
種類
プレートタイプ(2つ穴)
自在金具の一番オーソドックスなタイプです。
シンプルな作りで使い方も簡単なので、ファミリーテントから山岳テントまで幅広く使われています。
三角形タイプ(3つ穴)
プレートタイプの次に多くのテントに使われているのが、三角形タイプの3つ穴です。
緩みにくく摩擦力が強いのが特徴で、大型のテントなどによく使われるイメージです。
三角形タイプ(樹脂製)
軽量なのが特徴の樹脂製の自在です。
メジャーなタイプではないので、みかけることは少ないと思います。
特殊なタイプ
写真の自在は海外から輸入したテントに付属していたものになります。
私自身が見たことのないタイプだった為、ネットで使い方を調べましたがヒットしなかったので、自己流で使用してます。
その他にもリングタイプやカタツムリタイプなど特殊な自在金具は数多く存在します。
使い方
一般的によく使われるプレートタイプの2つ穴と三角形タイプの3つ穴の使い方を解説していきます。
プレートタイプの2つ穴
*調整の仕方
テントに付属している自在金具で一番よく使われている2つ穴のタイプです。
末端の結び目については一般的な止め結びで大丈夫です。
*紐の通し方についてはこちら↓
画像引用:Amazon
自在金具の折れ曲がっている向きだけ注意しましょう。
反対から通していくと張りの調整が上手くいきません。
最後に出来上がった輪っかの部分をペグにかけたら張り具合を調整します。
手を放してロープが緩まなければ完成です。
<参考>
三角形タイプの3つ穴
*調整の仕方
3つ穴タイプも覚えておいて損はしないでしょう。
紐の通し方
①三角形の山の部分から紐を通していきます。
②折り返してもう一つの穴に通します。
③先端が穴を抜けたところで止め結びをします。
④紐を引っ張り大きな輪っかが出来たら完成です。
⑤自在金具の裏側はこんな感じです。
⑥輪っかをペグに引っかけて使います。
自在結びについて
自在金具が壊れた時や自在金具と紐の径が合わなかったりしたときに、覚えておくと役に立つのが自在結びです。
自在結びを覚えると自在金具無しでもガイロープのテンションを調整できるようになります。
ですが、私は実際にキャンプ場で使ったことが一度も無いので、習得が必須な技術ではないと感じてます。
もやい結びの方が使用頻度・重要度が圧倒的に高いです。
参考までに↓
ガイロープの収納
ガイロープは毎回撤収の時に外していると大変なので、付けっぱなしにしているキャンパーさんがほとんどだと思います。
実際に私も付けっぱなしです。
しっかり乾燥させてあれば特に問題ありません。
適当に結んでまとめておいても良いのですが、チェーンノットなど収納時の結びも覚えておくと見栄えもよく、ほどく時も簡単です。
転倒防止
ガイロープに引っ掛かって転倒しないように気を付けましょう。
特にお子さんは注意しておく必要があります。
また、夜になるとロープ自体が非常に見にくくなるので、蓄光素材を使用したガイロープやガイロープに引っかけるライトなどあると安心です。
蓄光反射ガイロープ↓
ロープライト↓
ライトは全てのガイロープに取り付けるのは大変なので、子供や近くのキャンパーさんが引っ掛けそうな場所にだけ取り付けるようにしています。
ガイロープの注意点
交換時期
使い方や使用頻度にもよりますが、そんなに頻繁に交換するものではありません。
しかし、自在金具との摩擦でテンションをかけているので、部分的に劣化していきます。
キャンプ場で慌てないように、
予備は持って行くようにしてください。
傷つけない
刃物や岩などでこすったり、火気を近くで使用するのは控えましょう。
少しの傷でロープの強度が低下してしまう恐れがあるので気を付けてください。
使用する時には、ガイロープのほつれや擦り切れ等がないか確認するようにして、切れかかっているのを発見したら、使用するのをやめて交換するようにしますさせる
濡れたら乾燥させる
他のキャンプ用品同様、濡れたまま保管すると劣化を早めることになるので、しっかりと乾燥させるようにしましょう。
陰干しがベストです。
まとめ
風のない時でもガイロープを張る事で、ケガやテント倒壊のリスクを減らすことが出来るので必ず張るようにしましょう。
ガイロープの結びについては、
何度か実戦で使っていると自然に出来るようになるので安心してください。
また、自在金具は
ロープと金具の摩擦で固定されてストッパーの役割をします。
自在金具は色々なタイプのものがありますが、基本的なことを理解していればどのタイプも使えるようになるので安心してください。
以上 最後までお付き合いありがとうございました。
冬用シュラフをお探しの方は↓