こんにちは、たじたじ(@tajitaji110)です。
このブログでは、キャンプを中心としたアウトドアに役立つノウハウやギアについて紹介しています。
今回は、
焚火やBBQで使う炭と薪の違いを教えて欲しい。
そんな質問にお答えしていきます。
記事の内容:
- 炭と薪の特徴
- 炭の種類と使い方
- 薪の種類と使い方
※筆者の紹介
キャンプ歴2013年~
計100泊以上です
本記事では、キャンプでよく使用する炭と薪の違いをキャンプ初心者に向けて、簡単にわかりやすく解説していきます。
最後まで読んでもらえれば、それぞれの特徴を活かして使い分けることが出来るようになり、キャンプがより楽しくなることでしょう。
それでは、さっそく本題に参ります。
炭と薪の違い
炭の特徴
炭とは、
木材を焼いて炭化したものを言います。
炭は薪と比べると、
- 火が消えにくい
- 燃焼時間が長い
- 火力が安定する
という特徴があるので、BBQなどの料理としての火力に適しています。
薪の特徴
薪は炭と比べると、
- 火の付きが良い
- 燃焼速度が速い
- 癒される炎
という特徴があるので、焚火やキャンプファイヤ―などに適しています。
炭について
炭の種類
炭の種類は大きく分けると
黒炭と白炭の2種類に分類されます。
木材を炭窯に入れて蒸し焼きにする工程までは黒炭・白炭ともに同じですが、最終工程の消化方法の違いで2つに分かれています。
黒炭は窯の蓋をして酸素を遮断し密封状態をつくることで、時間をかけて消化する「窯内消化法」でつくられています。
それに対し、白炭は消化前に不純物を焼ききる為に窯の中に空気を送り込んで、温度を1,000度以上にしてから取り出し、消し粉と呼ばれる白い粉をかけて一気に温度を下げて消化する「窯外消化法」でつくられます。
黒炭
一般的にホームセンターなどで販売されている炭のほとんどが黒炭です。
そのなかでも、特に多いのがマングローブ炭になります。
値段が安い、火が付きやすいのでBBQなどを大人数でやるときには向いています。
ただし燃焼時間が短いので、火力が弱まってきたら追加で投入するなどの手間がかかります。
白炭
白炭で有名なのが紀州備長炭です。
白炭は黒炭と違い火の付きが悪く、一般的に黒炭や薪に火をくけた後にその火種で白炭に着火させるので非常に手間と時間がかかります。
火持ちがよく、火力が強いのが特徴で、叩くと「キンキン」と金属音のような音がします。
遠赤外線効果があり、炎を上げずに食材の中までしっかり火が通るので、じっくり焼きあげるのに向いています。
価格が高いので一般的なBBQで使用する事はほとんどありません。
炭の使い方(火起こし)
初心者のキャンパーさんは、着火剤を使うと意外と簡単に炭に火をつけることが出来ます。
その際、使用する着火剤は固形のタイプが使いやすくておすすめです。
手順
- 固形の着火剤を並べて、その上に炭を置いていく。
- 着火剤に点火したら、しばらく放置。
- 炭に火が付いたら、空気の取り道を塞がないようにさらに炭を積んでいく。
- 火力が安定したら積んだ炭を広げて完成。
昔の人は、炭の上手い火起こしの方法を「夏下冬上(かかとうじょう)」と言い、種火を夏には下に置いて、冬には下に置くと火付きが良いと伝えられています。
夏の火は「暑い、暑い」といって外へと出て行きたがり、冬は「寒い、寒い」といって中へと入りたがるからだと伝えられている。夏は上昇気流、冬は下降気流が発生するためともいわれているが、科学的根拠があるわけではない。
引用元:夏下冬上(かかとうじょう) | Features | METOS
薪について
薪の種類
薪は大きく分けると針葉樹と広葉樹の2種類あります。
それぞれ特徴があるので詳しくみていきましょう。
針葉樹
<特徴>
- 火の付きが良い
- 燃焼時間が短い
- 煙が発生しやすい
火の付きがよく燃焼速度も速いので、BBQのときの焚き付けに向いています。
代表的なのは、杉(スギ)、檜(ヒノキ)、松(マツ)等になります。
広葉樹
<特徴>
- 燃焼時間が長い
- 薪割りに苦労する
- 乾燥に時間がかかる
燃焼時間が長いので焚火や薪ストーブに向いています。
硬い木材が多いので、薪割には苦労します。
代表的なのは、樫(カシ)、椚(クヌギ)、欅(ケヤキ)、楢(ナラ)等になります。
薪の使い方(用途)
火の付やすい針葉樹は、BBQの焚き付け等に使用すると良いでしょう。
火持ちの良い広葉樹は、焚火や薪ストーブに向いているとされています。
キャンプ場に置いてある薪は基本的に1種類なので、選べない事の方が多いですが覚えておくときっと何かの役に立つはずです。
気になるキャンパーさんは事前に用意しておきましょう。
焚火について詳しくは↓
後片付け
必ず消火したのを確認してから、片付けるようにしてください。
炭や灰の中心部に火種が残っていると、再び燃え上がってしまいます。
炭・薪ともに消火には時間がかかるので、終了時間ギリギリに終わらないように余裕をもって投入するのをストップして、燃やし切って終われるようにしましょう。
残った灰や炭は、キャンプ場のルールに従って処理します。
まとめ
一般的にBBQには火力の安定する炭を使い、焚火には炎があがる薪を使います。
炭は大きく分けると
黒炭と白炭の2つに分類されます。
キャンプ場でのBBQでよく使用される安価な炭は、ほとんどが黒炭になります。
また、焚火に向いているとされる薪は、広葉樹と針葉樹の2種類になります。
焚き付けは火の付きが良い針葉樹がよく、火力が安定してからは長持ちする広葉樹が向いています。
ただし、キャンプ場によって販売している薪の種類は違うので、好みがある場合は予め用意して持って行くようにしましょう。
焚火でつくる焼きリンゴの記事は↓
》【簡単に出来る】キャンプ場で焚火をしながら焼きリンゴに初挑戦! | たじたじの外遊び (tajitaji110.com)
以上 最後までお付き合いありがとうございました。